kyo9boのブログ

プロダクト開発もろもろ。。

瞬時にロジックを組んで整理された意見を言うには

本記事の目的

本記事は「仕事で意見を求められた時に素早く、自分の言いたいことをうまく伝えられない」と感じている人に対し、「瞬時に自分の言いたいことを整理するヒント」を掴んでもらうことが目的である。

つまり、「ビジネスでのあらゆるコミュニケーションの場面で、いかに瞬発的に整理した意見を言うか」というトピックを扱うつもりだ。

本記事を書くに至った背景

自分は現在新卒1年目でつい最近プロジェクトにアサインされ、Webエンジニアとして実装業務がメインだ。

しかし、小規模のプロジェクトでメンバーも少ないため、PM業務も1部分ではあるが経験させてもらっている。

PM業務ではさまざまなステークホルダーの方々と仕様検討をしたり、今後のプロダクトの方向性などを議論している。

とても発言しやすい雰囲気で自分も意見を言うのだが、まあ論点がブレブレ。言いたいことの半分くらいしか相手に届いてなさそうな空気を感じる…

これはまずい。そう思い、"会議のディスカッションの際に、すぐに頭の中で意見を整理し発言をする方法"を少しインプットしようと思い、良さそうな本「1分で話せ」を見つけた。

この本は会議というよりはプレゼンを想定しているが、すぐさま読んだ。なかなか学びが多かった本だ。明日から実践できることもたくさんあった。

今回、自分なりの解釈を記事という形でメモすることによって自分の中に落とし込もうと思う。

瞬時に整理された意見をいうには

繰り返しになるが、この記事は「1分で話せ」がベースになっている記事である。ぜひ購入し読んでみてほしい。

まず始めにやるべきこと

自分の言いたいことを整理する前に言いたいことのコンセプト、誰にどうしてもらうかをまず設定する。

これが非常に大事。

というのもそれが目的でありゴールであるため、そこから逆算してロジックを考えることができる。これで土台・軸が生まれ、気づいたら別のことを話していたということがなくなる。 不用意な発散を防止するのだ。

ロジックを構築しよう

基本方針は「小さい単位で短く言いたいことをまとめる」である。

冗長になればなるほど、言いたいことというのは伝わりにくい。もちろん、発言している自分自身もだ。 できるだけ短い単位で自分の主張をまとめよう。

ではどうやってまとめるのか。具体的にどうやるのか。

短く言いたいことをまとめるには、主張に対して3つの根拠を用意したストラクチャーを組もう。 3つというのは直感的に人間が理解しやすい数字であり、人を説得する理由の数として十分な最低値だからだ。

相手に伝わるためには、3つの根拠で支持された主張を言うべきである。

でも本当にそれだけで伝わるか?少し疑問だ。

話はズレるが…

そもそも主張・結論とは何か?単に「言いたいこと」ではない。 考えてみる必要がありそうだ。

「1分で話せ」から引用する。

「考える」とは、「自分の中にあるデータや自分の外にあるデータを加工しながら、結論を導き出すこと」

ここから言えることは、主張(=結論)とは、データや情報から自分の頭を使って加工して導くものということだろう。 つまり重要な点は、主張は客観的なものから導かれる主観的なものという点である。

「利益上がりました」これは事実であり自分の頭から導いたものではない。

大前研一さんもこのように言っていたそうだ。

「考えるとは、知識と情報を加工して、結論を出すことだ」

もっと言いたいことをわかりやすく整理するには

考えるとは何か、主張・結論とは何かについて触れた。それをベースに、より相手に伝わる構成を考えていこう。

現段階だと、主張とその理由の2段構成で言いたいことを伝えようとしている。しかし、主張を思考して導いたのなら何かしら土台となったデータが存在するだろう。 その事実も説明できるとより主張の重みが増して、コンセプトを実現できるようになるだろう。

具体的には、それぞれの根拠の説明として「例えば」を使おう。結論→根拠→事実の三段構成で言いたいことを伝えることがベストだ。

質問の際の受け答え

議論をする際、自分の意見に対して質問を受けることも多いだろう。そういった時「うっ…」「ええと…」と固まったこともあるのではないだろうか。 自分主導で考えるわけではないから、難しい。質問されたときどうすれば切り返せるか。

何をいうかではなく、何を聞かれたかの理解に努めよう。

  • yes or noの質問か
  • イデアを聞いてるのか
  • 懸念事項を聞いているのか

↑上記のように、何を聞かれどう答えればいいかを一番最初に考えよう。 答え方が分かれば、三段構成で言いたいことをまとめて相手にぶつけるだけだ。

スタンスを明確に

自分の立場を明確にすることも非常に大切なことである。 立場とは役職のことではない。意見のポジションという意味だ。

賛成・反対なのか、どういったことに前向きでどういったことに消極的なのか、といった大まかな全体の意見の方向性をはっきり示す必要がある。

言いたいことを相手にわかりやすく伝える上では、婉曲的な表現は誤解を生みやすい。

遠慮はいらない、しっかり自分の立場を明確にしよう。

意見の相違が生まれたときに気にするポイント

議論すれば、意見の相違は必ず生まれる。 「異なる意見と自分の意見を自分のなかでまとめられない」「他の意見に対抗して自分の意見を貫けない」と感じている人は少なくないのだろう。

意見の相違を正しく理解するにはどうすればいいのか。 もちろん主張自体が異なる場合もあるが、立ち位置・重要としている論点が異なる場合もある。

  • 規模感の違い
  • ゴールまでの間隔
  • 手段の捉え方の違い
  • 見ているスコープの差、個人かチームか

論点の差を意識することで、より一人一人の意見を正しく捉えることが可能になる。 こうすることで相手の意見も咀嚼できて、それぞれの考えがシナジーとして機能するだろう。

まとめ

ここまで読んできたまとめである。↓

  • 結論→根拠→事実の三段構成を意識しよう。
  • 質問された際は、何を聞かれどう答えればいいかを一番最初に考えよう。
  • 自分の大まかな意見の方向性を明確にしよう。遠慮はいらない。
  • 意見の相違は立ち位置・重要としている論点が異なることから生まれる場合もある。

仕事でのコミュニケーションの参考になれば、嬉しい。

新卒社員は特に笑