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【PMのソフトスキル】問題解決能力について

今日も今日とてPMとして働いていると問題解決能力が大事だと実感します。

今回は問題解決に必要な考え方を言語化していきます。

PMとして働いている人だけでなく、他の職種にも応用できると思いますmm

問題解決するとは

筆者は、問題解決とは以下のプロセスであると考えています。

  1. 理想(目的)を設定する。
  2. 現状を確認する。
  3. 理想と現状のギャップを確認する。
  4. ギャップを埋めるための越えるべきハードル(問題)を定義する。
  5. 問題を解決するための手段を考える。
  6. 手段から実際のタスクを洗い出す。
  7. 実際に実行する手段を選ぶ。
  8. 手段(タスク)を実行する。
  9. 最初に設定した理想状態になったか振り返りをする。

理想(目的)を設定する

まず初めに、どのような状態になったら問題が解決されたと言えるのかを定義することから始まります。日本語は主語が省略されやすいので主語を含めて「誰に何と言って欲しいか」を言語化しましょう。

つめの甘い理想の設定だと、それ以降の問題定義やネクストアクションの方向も大きくずれてしまいます。理想の設定は慎重に行うことをおすすめ致します。

現状を確認する

理想を設定した後は、現状を確認しましょう。 ここでは解釈(バイアス)を入れないように注意して、事実のみを羅列して下さい。

理想と現状のギャップを確認する

理想と現実のギャップを確認します。事実として確認することが大切で、解釈が入ると取るべきアクションを間違える可能性があるので、注意して下さい。

ギャップを埋めるための越えるべきハードル(問題)を定義する。

理想と現実の差分を生み出す原因を定義しましょう。これが理想に近づくために解くべき課題となります。ここで定義した問題はあくまで仮説であり、複雑な事象であればあるほど、元々問題がはっきりわかることなどなく、なにが問題なのか曖昧な場合も多いです。

どのように目の前の事象を洞察するかについては、後述致します。

問題を解決するための手段を考える。

ここでは仮説である問題に対しての具体的なアクションを羅列いたします。実現可能性や懸念点など気にせずとにかく発想してみて下さい。

大事なのは、問題に対する解決策であればなんでも良いという点です。問題さえ解決できれば理想に近づけるので、慣習なども取っ払って考えることが思わぬ最適解につながるかもしれないです。

手段から実際のタスクを洗い出す。

出てきた手段のタスクを洗い出します。これをすることで、実際の作業のイメージを確認できて、懸念点や、やっぱり他の選択肢の方が良いといったことが出てくるでしょう。

実際に実行する手段を選ぶ。

手段を選定します。基本的に特定の観点での良い悪いになると思うので、筆者は譲れない観点を3つ程度にしぼり、観点別に松竹梅に分けて順位をつけています。比較しやすいように、なるべく言語化や表にすることをおすすめ致します。

手段(タスク)を実行する。

実行する際も、理想と現実、問題の構造を抑えて目の前の作業を行います。もし理想からずれていれば、すぐに修正が必要です。

最初に設定した理想状態になったか振り返りをする。

アクションし終わった後、理想の状態になったかを、定性と定量の両方で確認しましょう。定性のみに結果がある場合は、人には貢献したが事業に貢献してない可能性があります。定量のみに結果がある場合は、事業に貢献したが実際にその効果を人が認識していない可能性があります。

問題解決で意識するポイント

問題や理想を定義する作業は正解がなく、どうすれば良いのかわからない時も多いでしょう。そこで、物事を洞察する上で意識すべきポイントを記載します。

構成要素を洗い出す

物事の構成要素を洗い出すと良いと思います。いわゆる因数分解です。 これをすることで、ボトルネックのスコープを推察しやすくなります。

図にしてみる

図にしてみましょう。それぞれの構成要素やキーワードの関係性が推察できます。また、モノの見方を意識して変えることができたりします。

言語化する

対象を言葉にしてみましょう。言語化することで自分の頭から離れて自分の考えを客観視できます。また、他者に伝えたり、他者の意見を伺うためには言語化は必要不可欠です。

過去と未来で一貫性があるか確認する

時間は物事を見る上で重要な観点です。 過去から現状は生まれてるし、現状からアクションを起こすことで未来である理想を実現することができます。

一貫した流れであるので、何か突飛なことをしてないか確認してみるといいかもしれません。もちろん一貫すれば良いということではないが、過去があって今が成り立っている、そして未来は今の積み重ねという視点からみて違和感がないかは確認すべきだと思います。

依存関係を整理する

ここの手段や問題に依存関係が存在する場合があります。AをやらないとBができない、Cに含まれたD、EさんとFなど、時間や集合、人間関係などの依存関係は往々にしてあります。依存関係がある場合はそれを想定して考える必要があるでしょう。

ここで大事なのは依存関係を無理矢理引き剥がそうとしないことです。依存関係は多くの場合簡単に動かせない、いわば定数である可能性が高く、そこにリソースを投下しないように気をつける必要があります。

リソースに対して動きやすい変数が高コスパなので、見極めて選択と集中をした方が良いでしょう。

最後に

今回、問題解決能力についてまとめてみました。これに限らないと思いますが、とはいえ意識するポイントを事前に言語化して頭の片隅に入れておくと良いでしょう。